星野メトメの本棚

詩とか小説とか勉強研究とかをこの本棚に置いときます。存在を知ってくれただけでも本当に嬉しいです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

超自然的な自由意志による自殺について

超自然哲学者は、自由な意志の存在の証明のためにしばしば自殺を引っ張り出す。 自然的法則、つまり自然必然性や感性的諸動機から独立する手段として人は自殺できるのだと。その時、人間は人間を縛る茨から肉体的苦痛をもろともせずその茎を千切り脱出し、穴…

抗うつ薬による行動の変化とその影響

こんにちは。 休学中の僕には関係がない夏休みですが、にもかかわらずろくに勉強も遊びもほとんど何もせず後悔したまま9月を迎えました。 秋学期から復学しますが、ぐーたら生活の影響を引きずっているためちゃんと通えるか今から心配です。 私事は置いてお…

非ベンゾジアゼピン系薬とは?

前回ベンゾジアゼピンについて解説したので、今回は非ベンゾジアゼピン系薬について簡単に解説します。「ベンゾジアゼピンの作用機序」という前回の記事を読んで頂ければスムーズに理解できると思います。 まず、非ベンゾジアゼピン系薬の代表的なものは、マ…

ベンゾジアゼピンの作用機序

ベンゾジアゼピン(以下、BZD)という名を聞いたことがある人は多いと思います。抗不安薬、睡眠薬、抗てんかん薬など色々な用途があり、BZD活躍以前に使われていた同効果のバルビツール酸系の薬よりも安全性が高いということで、現在でも比較的処方されやすい…

現代のタイムマシン

教授の著作「彼岸の時間」を読みながら、DXM使用時の時間感覚の変化について考えていました。 DXMを使用した人に共通する体験は、時間の進みが異常なほど遅くなる、というものです。 寝て朝かと思ったら10分しか経っていなかった、複数人で使用した場合は…

精神展開薬(幻覚剤)まとめました。

2018/07/27 ・麻薬→麻酔生鎮痛薬(医学上、法律上の正式名称)に変更 ・THC(大麻)の項目の内容修正 まだ添削されていないため、間違っている部分があるかもしれませんが、大きな間違いは見当たらないと教授から言ってもらえたので、公開します。 細かいミスは…

DXM作用機序等まとめ

※DXMの注意事項 ・どんな薬なのか事前によく勉強すること ・一人でやらないこと ・抗うつ剤やアルコールとの併用は避けること ・使用中はお手洗い以外極力寝ていること、特に屋外に出てはいけません ・無闇に他人に勧めないこと、流行りすぎると規制される可…

現状-更新が遅くなります-

近頃うつ状態が酷くてあまり更新できなくなるかもしれません。ご理解の程よろしくお願いします。 引きこもりはいいご身分ではなく、毎日精神状態は最悪ですよ。 正直ボロボロです。誰か助けてくださいって感じです。 現状としては、入院を考えた診察を国立精…

臨死体験のDMT仮説について

実は今変性意識研究者の中でホットなテーマである臨死体験、今回はそれについて記事を書きます。 鬱状態が酷くてあまり深い考察はできませんが、ずっと引きこもっていてもそれはまた心がすり減るので、記事を書きます。 書き終えれば、達成感のおかげで少し…

メンタルクリニックで悩んでいる方へ中期編

次は中期編、もうメンタルクリニックに通ってしばらく経つ方へのアドバイスです(上から目線で申し訳ございません、そんなつもりはないのです))) 初期編でも言いましたが、この記事は僕の意見を書いているだけだということを念頭に入れていてください。*1 中…

メンタルクリニックで悩んでいる方へ初期編

僕自身の経験の話になってしまいますが、僕の周囲にはメンタルクリニックに抵抗があったり、どこ行けばいいかわからなかったり、何年も通院しているのに良くならないなど、問題を抱えている方が多いです。 そういった方の助けになればと自分なりのメンタルク…

認知行動療法-国立精神・神経医療研究センター講演会

6/2、国立精神・神経医療研究センターで開かれた市民開講講座に参加させて頂きました。 今回はその講座の一つのテーマである認知行動療法について学んだことをフィードバック、そして独自解釈しようと思います。 まず、人間には必ず試練が与えられます。試練…

心を海に例えよう-エゴ戦記-

今入院に向けて休学手続きを進めてはいるのですが、色々あって忙しく、まだほとんど手がつけられていない状況です。 締切が5/31だから、焦っています。 入院ですが、光トポグラフィー検査が受けられるので、楽しみにしています。 さて、それは置いておいて、…

透明の迷子病 -個性の力-

僕はある人と話していました。 その人はとても悩んでいました。自分が何者かわからないということに。 その人にとっては周囲の人間と自分が明らかに異なっているように見えている様子で、何か精神的な病名を診断されてもいいから、自分のことを知りたかった…

心と身体に棲む怪物

心臓に難病を背負った方(なぜ今も生きていられるのか不思議らしいほどの重症)とお話する機会があり、少し面白い話ができたので、紹介したいと思います。 難病の方以下Mさん なお都合上少し改変しています。 Mさん「病気アピールまじで無理って言ってる人はさ…

ODで亡くなった子の記事

今日の読売新聞にODで亡くなった子の記事が載ってます。この子の死を無駄にしないように、僕達は知識をつけ、入院するなどして適切に対処し、最悪の結果を招かないようにお互い手を取り合って助け合う必要があると思います。 この方が、現実のしがらみから逃…

入院します。大学も退学するかもしれません。

6月初旬から、国立精神・神経医療研究センターで任意入院することになりそうです。 期間は最低1ヶ月、最高でも3ヶ月ほど滞在しようと思っています。 大学に関しては休学して治療に専念します。 どういう病気かと言うと、一言で言えば、双極性障害と薬物依存…

科学と人文学の意義~人間は機械ではない~

自分は高校生の頃、大して賢くもない高校で何を思ったのか勉強ばかりをしていました。将来への不安感、大人に近づく責任感などを勝手に背負い、一人で黙々と勉強していた覚えがあります。 その中でも特に好きだったのは数学で、一番偏差値が高く出たのも数学…

ユング心理学によるサイケデリクスの無意識仮説

サイケデリクスについて研究した論文はいくつかありますが、多くは医学的な見解であり、人類学や心理学のような視点からみた論文はあまり見かけません(もちろんあるにはあります) 数少ない学際的な心理学的検証では、精神病理の寛解、薬物依存の解決、うつ…

国立病院訪問3回目(2/2) 脳科学的検査と発達障害・・・

教授と一時間ほど話した後、最後の脳科学的検査へ向かいました。 内容は知能検査の続きとMRIです。 この知能検査の詳しい内容は省きますが、受けたのは「WAIS-Ⅲ成人知能検査」というやつです。 口頭で算数の計算をさせられたり、ある物事の理由を説明させら…

国立病院訪問3回目、脳科学的検査最終回

本日4月11日(水)、国立精神神経医療研究センターへの3度目の訪問をしました。 1回目が1月、2回目が約一週間前、それぞれ脳科学的検査を行いましたが、今日でそれも終わりました。 まずは、例のごとく、一時間前に到着して、事前に連絡を取っていた教授とご飯…

ビッグバン宇宙論にみる存在の儚さ

その名前だけは有名なビッグバン宇宙論では、高温高密で一様な状態から宇宙は始まり、そこから膨張し続け今の宇宙があるとされていて、これはさまざまな理論や、宇宙背景輻射の観測などから正しいとされている。 このビッグバン宇宙論について知れば知るほど…

国立病院で教授と対談「幻覚剤」

本日4月2日、国立精神・神経医療研究センターを訪問しましたのでそのことを書こうと思います。 目的は2つありました。 ①『彼岸の時間』著者の教授とお会いしてお話する(大学でお世話になっている教授です) ②脳科学的検査を受ける(前回が1月くらいでその続き…

学校と塾の存在意義

学校というものは、そもそもは各家庭で受けるべき教育を親の負担を減らすために必要となるといえますが、その考えはもう古く、今では家庭での教育よりも高度な教育が学校に要求されています。社会生活がそれほどまでに複雑な要求をするようになったためです…

彼岸の時間 第一章

彼岸の時間-意識の人類学 蛭川立著 を読んで個人的な勉強のためにまとめ、自分なりの経験に結びつけてみたものです。 第一章 他界への旅 中南米の先住民には薬草を活用して意識変容させるという特徴を持っている部族があり、その代表的な部族が、シピボまた…