星野メトメの本棚

詩とか小説とか勉強研究とかをこの本棚に置いときます。存在を知ってくれただけでも本当に嬉しいです。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

世界記述で交わる私と他者

最近は塾講師のバイトに精をいれて多忙なため8月はあまり本を読めなかった。積読が溜まっていきます。 言言肺腑を衝くような本が積読の中に身を潜めていればいいのですが では以下どうぞ 世界風景について以前紹介した。 https://chili-jgn.hatenablog.com/e…

彼岸の時間《意識の人類学》の論評

この著書は、独特な宗教儀礼、ドラッグ、多様な宗教観、シャーマ二ズムなど一般的にあまり知られていない文化をフィールドワークや文献研究した著者が、その根底にある時間概念をテーマに、意識とは何かを考察したものである。 農耕文化は毎年同じ時期に同じ…

タイムスリップについての草稿

原稿用紙84枚分の小説を3日で書くという個人的な偉業に気分が良いので、草稿を残します。 タイムスリップができたとしよう。僕は過去へ行くことができる。恐竜が好きだから白亜紀にでもいって、友達になれそうなストルティオミムスに会いに行こう。 さあ着き…

純粋な実在論的世界を顕現させる世界霊魂

この記事を作成するにあたりまず初めに述べなければならないことは、ここで書かれていることが『心と他者』(野矢茂樹著)の第二章(全第三章からなる)の要約、思考整理という役割を持っており、この記事において私の考えは5%にも満たないということである。そ…

ラプラスの魔物が掴めなかった自由

超自然的な自由意志による自殺について https://chili-jgn.hatenablog.com/entry/2018/09/10/ という記事で「自由」についてひとつの結論を出した。 自然的な死も、自由意志による死も、害悪からの自由という、同一の自然法則にしたがって生ずるのである。 …

時が「流れる」とは-私と時-

「時が流れる」とはどういうことか そもそも流れは川の流れのように速さを表す言葉だから、それを時に当てはめるのはおかしい。 時が「流れる」とは比喩的な表現ということになる。 ではそのような比喩的な表現を用いて我々は時の何を伝えたいのかというと、…

悟りの境地と自我の崩壊

先日1人の友人を亡くしたことを思いつつ、彼の好きな論理哲学論考の浮遊した文字を目で追いつつ、あーそういえばすでに知り合いを2人自殺で亡くしたなと思いつつだからかもしれない。改めて『彼岸の時間-意識の人類学』を読み考えたことをここに綴る。 シピ…