星野メトメの本棚

詩とか小説とか勉強研究とかをこの本棚に置いときます。存在を知ってくれただけでも本当に嬉しいです。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

創作:エコロジーは初対面にあらず

今日、東京芸術大学美術館の「新しいエコロジーとアート」を観に行き、色々思うことがあったので、とりあえずその一部を自分の形で表現してみます。 ぼくは吊り橋の中間地点に立っている ぼくはこのまま進んで対岸の自然豊かな土地に行きたい しかし今ぼくは…

創作︰零れ落ちた涙が手のひらをすり抜ける

24歳という若さで飛び降り自殺をした女性が残したと思われる遺書が、彼女が亡くなってからちょうど2年後の平成30年6月20日に発見された。 神保町の古本屋の棚に飾られたある本に挟まっていたのを、客が偶然見つけたのだ。 以下、遺書の内容 ーーーーーーーー…

創作︰ドーナツの穴を食べるということ

登場人物 中学2年生の草加部 朱莉(14)くさかべあかり大学生講師の松田 文博(24)まつだふみひろ 「それじゃあ授業始めっかー」 ドーナツを囓りながら松田は先に席についている朱莉に声をかける。「またドーナツ食べてる…見つかったら教室長に怒られますよ」 …

創作︰リストカット症候群

1995年、日本の地下深くにある研究所ではとある人体実験が秘密裏に行われていた。研究主任はビットマルキスと呼ばれていた。 行われていた研究がどのようなものかというと、鬱病で死を望む人間に安らかな死を保証して協力してもらい、その人間に様々なストレ…