星野メトメの本棚

詩とか小説とか勉強研究とかをこの本棚に置いときます。存在を知ってくれただけでも本当に嬉しいです。

メンタルクリニックで悩んでいる方へ中期編

次は中期編、もうメンタルクリニックに通ってしばらく経つ方へのアドバイスです(上から目線で申し訳ございません、そんなつもりはないのです)))

 

初期編でも言いましたが、この記事は僕の意見を書いているだけだということを念頭に入れていてください。*1

 

中期というのに明確な期間はないですが、メンタルクリニックに何ヶ月も何年も通っているのに良くならない、治らない、むしろ悪化している、という方を対象にしています。

 

こういった方は、投薬だけでは治りそうにない方ですよね。

精神疾患、特に多い気分障害というのは、神経伝達物質の異常、詳しく言うと、鬱病なんかは、セロトニンという幸福感に関わる神経伝達物質が欠乏している状態と言われています。

そのためSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬、もしくはSNRIを飲んでいる方も)という薬を飲んで、セロトニン受容体(レセプター)に、せっかく生成されたセロトニン(セロトニントリプトファンという必須アミノ酸から生成されます)が取り込まれるのを防ぎます。

阻害薬(アンタゴニスト)を飲むことでセロトニンが取り込まれるのを防いで、うつ状態から抜け出そうというわけです。

 

医学的にはこれで治るはずですが、その名の通り精神疾患は精神という難しく目に見えない部分の異常なので、そううまくいきません。ここは医者も頭を悩ませているところです。

 

SSRISNRI、三環系抗うつ薬等の薬は効きはじめるのに1ヶ月かかるとも言われ、副作用も重いため大変な日々を過ごしたかと思います。(通院の次の壁、試練)

では効き始めるまでどうするかというと、精神安定剤でその場しのぎをします。

SSRI等と一緒にデパスワイパックスレキソタンなどを処方された方は多いと思います。あれは全て精神安定剤です。(睡眠薬として処方される場合もあります)

 

この精神安定剤、すぐ効いて気持ちを楽にしてくれて、本当に良い薬なのですが、依存性があります。

何ヶ月、何年とメンタルクリニックに通っていると、この精神安定剤に依存してしまって、この薬がないと生きていけない!という人も多いことと思います。

 

僕はそれを最も心配しています。

なぜなら、精神安定剤は一時しのぎにも関わらず、それを飲むことで治ると勘違いしてしまうからです。

 

自分自身そういう人間でした。

精神安定剤は本当に良い薬ですが、もちろん耐性が付きます。飲めば飲むほど、量を増やさなければなりません。しかし、医者が出せる薬の量は決まっています。

では、鬱病(僕は躁うつ病ですが)に向き合えず、その場しのぎの薬でギリギリで生きてきた人間はどうするでしょうか?

今まで気分を紛らわせていただけで、心はすでにボロボロです。

そんなボロボロの状態で、ふらふらと歩きながら、目の前にある宝物、合法・違法薬物に手を出してしまうのです。

 

僕が最も伝えたいのは、自分が薬物依存症になっていないか自分で考えてみてほしいということです。

 

僕は途中で気づき、その頃に通っていたメンタルクリニックの主治医に言って、薬物依存症に特化した病院を紹介してもらいました(神奈川県精神医療センター 旧名:せりがや病院)

 

その後、治療に専念するため、大学を休学し、国立病院に入院を決め、今月後半辺りから入院する予定です。

 

僕の考えですが、メンタルクリニックは何年も通うところではないと思います。

もちろん、投薬とカウンセリングで少しずつ良くなれば良いのですが、そうはいかない人もいます。

 

メンタルクリニックを薬を貰える都合の良い病院だと考えていませんか』

 

もしそう考えていて、気づき、治す意思があるなら、より専門的な大きな病院を紹介してもらいましょう(治す気がない人は、せめて、違法なものに手を出さないようにしてください。僕が言えるのはそれくらいです)

 

そして、入院も視野に入れつつ大きな病院で適切な治療、特別なプログラム、最先端の検査などを受けて、自分の病気に立ち向かいましょう。

 

僕自身、数ヶ月間の入院が控えており、それで治るかはわかりませんが、治療に向かって一歩一歩前進し、できれば研究者になれたらなと思っています(1浪2留目前が何を言っている)

 

ただ1人の変性意識研究所研究員として、僕が言えるのはこれだけです。

 

最後に。

なぜ変性意識研究所が精神疾患を語っているんだと疑問に思う方もいるかもしれませんが、変性意識研究の大きな目的の1つは、変性意識状態が鬱病に効果があるという数々の論文があるにもかかわらず、変性意識を起こす薬(精神展開薬)が世に(特に日本)に受け入れられない状況を変えたいがために、1人で勝手に発足したものだからです。(もちろん教授の監督のもと)

 

では以上です。

末期編はありません。末期までいくと、完治、寛解、もしくは入院生活を強いられていると思います。医者の指示に従いましょう。

 

今後も変性意識研究所(孤独)をよろしくお願いします。

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*1:ここに脚注を書きます